■コレクション
ジョン・ラスキン(1819〜1900)
“実物をともなわない富などはありえない。”
英国19世紀の預言者。スコットランド出身の裕福なワイン輸入商の家に生まれる。オックスフォード大学 で学び、詩作でニューディゲイト賞を受ける。卒業後J.M.W.ターナーを一般の不評にも拘わらず「現代画家論」 で高く評価し、またティントレットなどのイタリアの画家を英国に紹介し、ラファエル前派を擁護。大気汚染 に警告を発し、ナショナル・トラストを提案。フリー・スクールと図書館の整備を主唱し、労働者大学でも 授業を担当。公正な家賃と賃貸借権の実例を提示。シェフィールドに聖ジョージ・ギルドと博物館を設立。 オックスフォード大学で美術担当のスレイド教授となる。
ウイリアム・モリス(1834〜1896)
“人間というものは、真剣に個人的思考をしたり、想像したり、夢見たりさえする時間を持
たなければならない。さもなければ、人類が堕落するのは避けようもないことになるだろう。”
ヴィクトリア朝時代の物質万能主義とその醜悪に挑戦。モダン・デザインの創設者の一人。ロンドンの東郊ウォルサムストーで成功した企業家の息子として生まれる。オックスフォード大学に学び、エドワード・バーンジョーンズ、ダンテ・ガブリル・ロセッティに出会う。ラスキンの著作に影響され、 ゴシック・スタイルを愛し、これら二人と共に中世期の職人の技と作品を賞賛し、資本主義の多量生産の堕落した悪影響から逃れようとした。
■開設小史
露木紀夫は、英国ヴィクトリア朝の芸術批評家、社会改革者、自然保護主義者であるジョン・ラスキン
とその弟子で装飾デザイナー、詩人、古建築保存論者ウイリアム・モリスに永年関心を持ち続けてきた。
そしてその思想と活動に触発され、英国にある関連した場所を何度も訪問してきた。これらのコレクシ
ョンはその関心と研究の成果である。
■自筆書簡,原稿、写本等
ジョン・ラスキンの自筆書簡約100通、その父ジョン・ジェイムス・ラスキンの書簡1通、
ハワード・ホワイトハウスの書簡18通と講演草稿1通、ウイリアム・モリスの自筆書簡25通、
ラスキンの「芸術講義」の改定版の前書きの自筆原稿など。
John Ruskin (List of Autograph Letters)>>詳細
William Morris (List of Autograph Letters)>>詳細
John James Ruskin, J. Howard Whitehouse, Margaret Ruskin
■書籍
John Ruskin
ラスキン自身による著作とラスキンに関する研究書、洋書約560冊(ラスキン全集39巻を含む)、
和書190冊、計750冊。「現代画家論」初版、「芸術講義」第4版校正原本、「女王の庭」と
「王の宝」のバランタイン版、ラスキンの注釈書込みのある「スペインとモロッコの旅行者」
(トマス・ロスコー)、「ホラチュウス」(ゲスネリ)、ラスキン所蔵本「ロビンソン・クルソーの冒険」、
「アルフレッド・テニスン詩集」などの稀こう本。
William Morris(List of Kelmscott Press)>>詳細
モリス自身による著作とモリスに関する研究書、洋書160冊 (モリス全集24巻、 メイ・モリスによるモリス伝、アイマー・ヴァランスによるウイリアム・モリスの芸術など)、 和書70冊、計230冊。その他稀こう本とケルム・スコットプレス本26セットを含む。
■絵画
John Ruskin
水彩画2枚。スイスの山の教会(左下)とシャウハウゼンの風景画(右下)。以前、ラスキンの晩年の秘書、サラ・アンダーソンに所属。おそらくラスキンにより贈られたもの。
■肖像写真
John Ruskin
ロンドン、オックスフォード・ストリート、263のバーロウドにて撮影されたもの。
■肖像画
William Morris
■肖像画
John Ruskin
■胸像
John Ruskin
パリアン・ウェアー(白磁の一種)、1882〜1887年頃にロビンソン&リードベター社によって制作されたもの。
■スライド
May Morrisモリスの娘
メイ・モリス(1862〜1938)が女性のための芸術ギルドで講義した時に使用したもの。
コスチューム 36枚・パターン 31枚・ページェント 34枚・モリス・デザイン 32枚
(c) 2006 THE RUSKIN & MORRIS CENTER OF OSAKA